調剤薬局市場

調剤薬局とは、医師の処方せんに基づいて、薬剤師が薬を調剤し、患者さんに手渡しする薬局のことをいいます。安心して服用できるように、お薬についての飲み方や使い方を説明したり、相談に応じることが主な仕事です。以前は、大半の病院やクリニックで薬も一緒にもらう院内調剤でしたが、厚生労働省がすすめる「医薬分業」に伴い現在では、病院やクリニックでは処方せんを発行し、薬の調剤をして出してくれるのは調剤薬局という院外調剤が大半を占めております。 ちなみに、「医薬分業」とは、医師と薬剤師がそれぞれの専門分野で業務を分担し、より安心・安全で効率的な薬物療法を行うことを目的として、推進されたものとなります。調剤薬局では、日本全国どこの病院の処方せんでも調剤することが可能となっています。 ここでは、その調剤薬局市場について、ご紹介します。調剤薬局は、医薬分業の進展を背景にして、積極的な新規出店によって売上高を拡大してきました。しかし近年では、調剤報酬や薬価が改定されたことや、人件費などの経費の増加などに伴って、収益確保に苦戦する企業が見られるようになりました。 2014年4月には、薬価改定に加えて消費税も増税されたので、調剤薬局の収益はさらに圧迫傾向にあります。収益の悪化に伴って、売却を検討する調剤薬局も見込まれており、M&Aによる業界再編が進展すると予測されています。  「登録販売者」の資格が新設されたことで、ドラッグストアでは薬剤師なしでも一般用医薬品を販売することができますが、調剤薬局に関しては、薬剤師の資格がなければ医薬品を調剤してお渡しすることはできません。その調剤薬局の鍵となる薬剤師については、薬学部が4年制から6年制に改変されると同時期に薬学部の新設も全国的に進みました。そのため、一時は全国的な薬剤師不足状態となっていましたが、今後はそれが軽減し、特に都市部では薬剤師過剰状態になると予想されております。 それに伴い薬剤師の賃金低下が起こると言われており、地域によっては既にその傾向が見られ始めております。
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