中医協総会、薬歴未記載問題の調査結果など明らかに

2015年6月24日に厚生労働省の中央社会保険医療協議会・総会が開催されました。第299回目となる今回の総会では、「会長選挙」「2014年度の診療報酬改定についての結果検証に係る調査票案」「薬剤服用歴の記載状況に関する自主点検の結果」などの項目について話し合いが持たれました。

会長選挙について

「会長選挙」についての議題においては、6月14日付けで退任した、国立社会保障・人口問題研究所所長の森田朗前会長が退任挨拶を行いました。森田氏は退任挨拶の中で、医療を取り巻く現状について、「今後の診療報酬改定の在り方」「保険外併用療養の問題」「薬価問題」「データを用いる議論の増加」といった観点に分けて話しました。また、医療費の伸びに関して、今まで行なってきたような診療報酬の改定は難しいだろうとの見解を述べ、効率化および費用対効果評価導入の必要性などについて指摘を行いました。

診療報酬改定の検証に係る調査票について

「2014年度の診療報酬改定についての結果検証に係る調査票案」についての議題の中では、2014年度の診療報酬改定が与えた影響について具体的に把握する為に行なう2015年度の特別調査に関して、調査の際に使用する調査票の案について議論が行なわれました。この調査票案では、外来医療の機能分化や連携の実施状況に関する調査、在宅医療の実施状況に関する調査、訪問歯科の評価と実態に関する調査、リハビリテーションの実施状況に関する調査、明細書無料発行の実施状況に関する調査という項目に分けて、具体的な複数の調査票を提示しました。

薬剤服用歴未記に係る点検結果について

「薬剤服用歴の記載状況に関する自主点検の結果」についての議題の中では、2015年2月23日に全国の薬局関連団体に対して協力要請を行なっていた薬剤服用歴の管理に関する自主点検の結果を報告しました。今回の自主点検に参加したのは、全国の日本薬剤師会、日本保険薬局協会、日本チェーンドラッグストア協会で、これらの団体の傘下にある薬局などに対して、2014年1月1日より2014年12月31日までに算定した全処方せんのうち、薬剤服用歴が未記載であったものの件数と、「薬剤服用歴管理指導料」を算定した件数について調査するよう要請していました。この結果、薬剤服用歴未記載件数は81万件を超えていることが明らかとなりました。