アステラスが米ベンチャーからスギ花粉症治療ワクチンを日本へ導入

2015年1月30日にアステラス製薬株式会社(以下「アステラス製薬」)は、米国のImmunomic Therapeutics, Inc、(以下「イミュノミック セラピューティクス社」)とスギ花粉症治療ワクチン「JRC2-LAMP-vax」の日本国内での独占開発・商業化のライセンス契約を締結したと発表しました。この契約に基づき、アステラス製薬はイミュノミック セラピューティクス社に1,500万米ドルを支払い、マイルストンや技術移転料などを含め、総額で最大5,500万米ドルを支払う可能性があることを示唆しました。また、売上に応じたロイヤルティの支払いも行なう模様です。さらに、開発にかかる費用の負担も行います。現段階では、JRC2-LAMP-vaxの第1相試験の準備段階とのことです。尚、この契約締結による業務への影響については、2014年10月31日公表の2015年3月期通期業績予想に織り込み済みです。

JRC2-LAMP-vaxについて

JRC2-LAMP-vaxは、アステラス製薬とイミュノミック セラピューティクス社が創製したもので、LAMP-vaxプラットホームを使用して開発したスギ花粉症を対象疾患とした、DNAプラスミド含有製剤です。LAMP-vaxプラットホームは、ジョンズ・ホプキンス大学からイミュノミック セラピューティクス社がライセンス契約を締結している、Lysosomal Associated Membrane Protein (LAMP;リソソーム膜タンパク質)を使った次世代の治療ワクチン提供の新技術です。JRC2-LAMP-vaxは、Th2型のIgEを介するアレルギー性反応からTh1型のIgGを介する非アレルギー性反応へ、免疫系反応をシフトさせてアレルギー症状を改善し、従来よりも短い治療期間で長期的な症状寛解を実現する根本的な治療を目指すものです。

各代表のコメント

アステラス製薬上席執行役員・経営戦略担当の安川健司氏は、LAMP-vaxプラットホームについて、次世代のアレルギー疾患治療ワクチンを可能にする新技術であるとし、日本人のおよそ25%が罹患しているとされるスギ花粉症を、短期間で安全に治療できるスギ花粉症治療ワクチンの普及に期待していることを述べました。また、イミュノミック セラピューティクス社President兼CEOのDr. William Hearlは、アステラス製薬との提携を喜ぶと共に、JRC2-LAMP-vaxが多くのスギ花粉症患者に、新しい治療選択肢を与えられることを期待すると述べました。
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