ジェネリック薬大手3社が平成27年3月期中間決算で軒並み増収

2014年11月上旬に、ジェネリック医薬品の大手3社である「日医工株式会社」「沢井製薬株式会社」「東和薬品株式会社」の平成27年3月期第2四半期決算が発表されました。国のジェネリック医薬品使用促進の方針に伴い、3社とも軒並み増収増益という結果となりました。これに反し大手医薬品卸企業は、ジェネリック医薬品使用促進を始めとして、薬価改定や長期収載品の減少などが要因となり、軒並み減収減益という結果となっています。厚労省では「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」において、2018年3月期までにジェネリック医薬品のシェアを60%まで伸ばすことを目標として掲げています。これに伴い、ジェネリック医薬品大手3社では今後、ますますの増収増益が見込まれる一方で、大手医薬品卸企業にとっては厳しい状況が続きそうです。

日医工の経営成績

日医工は、2014年4月に子会社(日医工ファーマテック株式会社)の静岡工場を稼動させ、生産体制の拡充を図っており、2014年10月には利益管理部を新設し、コスト管理や投資等の分析などを行なうことで、利益の最大化を図っています。この体制により、2016年3月期に売上高1,372億円、営業利益125億円を目標としています。2014年6月の追補収載品には、「バルサルタン錠」を始めとする7種類11商品の販売を行なっており、8月には「カンデサルタン錠」を始めとする9種類19商品の製造販売承認を取得しています。この結果、売上高は約609億円で前年同期よりも約23%増加し、純利益は約30億円となり34%増加しました。

沢井製薬の経営成績

沢井製薬では、2014年6月に「バルサルタン錠」「カルベジロール錠」などの6成分11品目の新製品の販売を行い、5月には大阪府吹田市に「開発センター」を新たな開発拠点として建設着手しています。また、6月には田辺三菱製薬工場株式会社鹿島工場を譲受する基本合意を締結し、さらなる生産能力の拡充を図っています。こういった経営政策のもと、売上高は502億円で前年同期と比べて約17%増加し、純利益は69億円で8%増加しました。

東和薬品の経営成績

東和薬品では、取引先数と販売数量が伸びたこと、DPC病院での東和薬品製品採用が増えたことが要因となり、売上高は約334億円となり前年同期からは約17%の増加、純利益は40億円で約101%の増加となりました。