日本薬学会で各賞受賞者が発表される

公益社団法人日本薬学会は、2014年11月20日に開催された理事会にて2015年度学会賞などの受賞者を決定したと発表しました。授賞式は2015年3月25日に兵庫医療大学オクタホールにて執り行われる予定です。薬学会賞受賞者は北海道大学大学院薬学研究院特任教授の有賀寛芳氏、北海道大学大学院薬学研究院特任教授の小林淳一氏、金沢大学医薬保健研究域薬学系教授の早川和一氏、東京大学大学院薬学系研究科名誉教授の松木則夫氏の4名です。また、学術貢献賞受賞者、学術振興賞受賞者、奨励賞受賞者、創薬科学賞受賞者、佐藤記念国内賞受賞者も合わせて発表されています。尚、教育賞受賞者には2件の応募がありましたが、受賞該当者はいませんでした。全体で46名の応募があり、その内受賞者は19名となりました。

各賞受賞者の詳細について

薬学会賞以外の各章受賞者は次の通りです。学術貢献賞には3件の応募がありましたが、受賞したのは徳島文理大学薬学部教授の通元夫氏、名古屋市立大学大学院薬学研究科教授の今川正良氏の2名が受賞となりました。学術振興賞には8件の応募がありましたが、受賞したのは東北大学大学院薬学研究科教授の徳山英利氏、大阪大学大学院薬学研究科准教授の荒井雅吉氏、千葉大学大学院薬学研究院准教授の藤野裕道氏の3名が受賞となりました。奨励賞には23件の応募がありましたが、東京大学大学院薬学系研究科ERATOグループリーダーの相馬洋平氏や理化学研究所環境資源科学研究センター副チームリーダーの滝田良氏をはじめとする計8名が選ばれました。創薬科学賞には2件の応募があり、「新規成人T細胞白血病リンパ種治療薬モガムリズマブ(高ADCC活性POTELLIGENT技術を応用したヒト化抗CCR4抗体)の研究開発)」が選ばれました。佐藤記念国内賞には2件の応募があり、秋田大学医学部附属病院薬剤部教授の三浦昌朋氏が受賞しました。

創薬科学賞の受賞理由について

創薬科学賞を受賞したのは、協和発酵キリン株式会社と東京大学医学部大学院医学研究科分子予防医学教室、および愛知医科大学医学部腫瘍免疫寄付講座の共同研究です。日本薬学会は、同研究を選んだ理由として、これまで治療満足度が低かったATL化学療法に対し、日本で初めて承認された世界初のヒト化抗体医薬「モガムリズマブ」を研究開発し、臨床試験で高い有効性を示していることを挙げています。また、日本発の画期的な次世代技術を提供していること、産学連携の優秀な成功事例であることなど、同研究の社会へ与えたインパクトが大きいことから、創薬科学賞受賞に最適としています。