ツムラが2015年3月期第3四半期決算を発表|売上げ増加も利益減少

2015年2月6日に株式会社ツムラ(以下「ツムラ」)は、2015年3月期第3四半期決算(2014年4月1日から2014年12月31日)を発表しました。2015年3月期第3四半期決算は、対前年同四半期比2.9%増の売上高となるも、17.8%減の四半期純利益という結果となりました。第3四半期期連結累計期間における売上高は850億1,400万円で、前年同四半期と比較して2.9%増加し、前年の対前年同四半期増加率(2.7%)よりもさらに伸びを見せました。しかし、営業利益は157億6,700万円で前年同四半期と比較して9.1%の減少、経常利益は176億700万円で前年同四半期と比較して6.5%の減少となり、四半期純利益は121億6,600万円で前年同四半期と比較して17.8%の減少となりました。利益に関する前年の対前年同四半期増減率も、営業利益、経常利益ともにやや減少率が増加しており、四半期純利益に関しては、2014年の対前年同四半期増減率が+21.8%であったのに対し、今年の対前年同四半期増減率は-17.8%と、かなりの減少となりました。

経営成績に関するツムラからの説明

この結果についてツムラは、2014年4月に実施された薬価改定、原料生薬の価格上昇、円安などの影響により、売上原価率がべ4.1ポイントほど前年同期と比べて上昇したこと、経費削減などにより販管費率が1.6ポイントほど低下したことを原因として挙げています。また、薬価改定や消費税率改定などの厳しい状況の中にも拘らず、売上が増加したことに関しては、医師への訪問・面談活動の強化や、各種講演会や研究会、説明会、勉強会などを積極的に開催し、医療機関や研修医に漢方医学や漢方製剤についての知識の拡充を行なったことによるとしています。さらに、「抑肝散」「大建中湯」「牛車腎気丸」「六君子湯」「半夏瀉心湯」に関しては、二重盲検群間比較試験による臨床研究や、薬物動態試験、基礎研究などが進んでいることを明かし、これらの有効性・安全性に関する良質なエビデンスが確立されていること、このエビデンスを基にしたプロモーション活動により、漢方製剤の評価が着実に高まっているとしました。

今後の方針について

今後も患者が漢方薬を自由に治療選択肢に取り入れられるような医療現場作りに貢献していく所存であるとし、新たな生産技術を導入すること、自社管理圃場拡大により原料生産を効率的に行なうことなどにより、コスト構造を改革し、収益を上げていく模様です。