協和発酵キリンと米ファイザー、がん免疫療法の開発提携を締結

2014年9月30日、協和発酵キリン株式会社は、自社開発製品である「モガムリズマブ」と米ファイザー社の開発中製品「PF-05082566」との併用によるがん免疫療法お開発提携を、米ファイザー社と締結し、固形がん患者を対象に安全性と忍容性を評価するため、2015年に第Ib相臨床試験に取り掛かることを発表しました。協和発酵キリン株式会社は、2014年7月にもアストラゼネカ社(英国)開発中製品である抗PD‐L1抗体「MEDI4736」および抗CTLA‐4抗体「tremelimumab」との併用療法開発提携を締結しており、「モガムリズマブ」の価値をあらゆる方向で最大限に高める方針で、更なる併用治療開発提携も視野にあると考えられます。

協和発酵キリン「モガムリズマブ」について

「モガムリズマブ」は、分子量およそ149,000のヒトCCケモカイン受容体4(CCR4)に対する遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体で、チャイニーズハムスター卵巣細胞で産生されるアミノ酸残基で構成される糖タンパク質です。抗体依存性細胞障害活性を介して、CCR4陽性細胞を傷害すると考えられることから、再発又は難治性のCCR4陽性のATLの治療薬として2012年5月より、「ポテリジオ点滴静注20mg」という製品名で国内販売されています。また、再発又は難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)および皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)の適応追加承認を2014年3月に取得しました。「モガムリズマブ」は、協和発酵キリンの独自開発技術である「POTELLIGENT」を用いることで、抗体が持つ糖鎖中のフコースを低下させ、標的細胞を効率的に殺傷する強活性抗体としています。

米ファイザー「PF-05082566」について

多くの免疫細胞の表面に発現しているCD-137を標的とした完全ヒトモノクロナール抗体です。開発中の製品である為、まだどこの国でも製造販売はされていませんが、臨床試験においてT細胞による抗腫瘍効果が認められています。また、がん免疫療法における併用療法の有効性に着目し、単剤での様々ながん種に対する第I相試験と平行して、「リツキシマブ」をはじめとする複数の併用療法開発試験も行われています。
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