武田薬品がferumoxytolの開発・販売権をAMAGに返還

2015年1月5日に武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)およびAMAG Pharmaceuticals, Inc.(以下「AMAG社」)は、ferumoxytol(以下「フェルモキシトール」)に関する開発・販売契約の解消を発表しました。この契約は2010年3月に締結されたもので、武田薬品はカナダやEUなどで開発・販売の独占権を所有しており、カナダではFeraheme、それ以外の国ではRiensoという製品名で販売を行なってきました。今回の契約解消により、AMAG社はフェルモキシトールの開発・販売権を全世界において再度独占することとなり、武田薬品はフェルモキシトールに関しての開発・販売から一切の手を引くものとなります。この手続きに関しては、武田薬品がAMAG社に対して契約解消の支払いを行なった上で、これまで武田薬品が有していた各国での販売許可をAMAG社に移行し、国や地域ごとの当局提出書類を引き継ぐこととなっています。尚、販売権移行後は、最長で180日間の移管作業サポートを武田薬品がAMAG社に対して行なう予定です。2010年からの独占販売権所有期間、武田薬品はカナダやEUにおいて、慢性腎臓病に伴う鉄欠乏性貧血の治療剤としてフェルモキシトールの販売を行なっており、同時に他の様々な原因による鉄欠乏性貧血への適応についての申請も行なっていました。この申請に対して、2015年に当局から判断が下される予定で、この判断を踏まえて、AMAG社は今後のカナダやEUでのフェルモキシトール販売戦略について検討していく見込みです。

フェルモキシトールについて

フェルモキシトールは、慢性腎臓病に伴う鉄欠乏性貧血の治療剤として2009年6月にFDA(米国食品医薬品局)に承認され、AMAG社が販売を開始したもので、最長で2023年6月まで有効な5つの特許によって保護されています。これらの特許は、アメリカ合衆国でフェルモキシトールの組成から用量設定までをカバーしており、FDAのオレンジブックにも記載されています。また、2012年12月にカナダ、2013年6月にEU、2013年8月にスイスで販売許可を取得しています。

AMAG社について

米国マサチューセッツ州ウォルサムに本社を構えた、がん治療、慢性腎臓病に伴う鉄欠乏性貧血治療、母性衛生にフォーカスした製薬企業で、患者にとっての確かな利益を考えて、患者の人生を改善するような治療薬を提供するという目標を掲げています。また、医療用製品の導入や、企業買収などのビジネス拡大などについても、精力的に取り組んでいます。
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