富士フイルムがCMOのケイロン社買収完了、今後はFDBTとして始動

2014年12月19日に富士フイルム株式会社(以下、「富士フィルム」)は、アメリカ合衆国テキサス州のケイロン・バイオセラピューティクス(以下「ケイロン社」)の買収を12月8日に完了していたことを発表しました。また、同日(12月8日)付でフジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ・テキサス(以下、「FDBT」)として始動させていたことも明らかにしました。ケイロン社は、ワクチン製造を強みとしているバイオ医薬品CMO(受託製造会社)です。2014年10月には、フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ・USA(以下、「FDBU」)がケイロン社の全持分の49%を獲得しており、富士フィルムグループからケイロン社の取締役員の過半数を選出していました。この持分獲得に際してFDBUは、テキサス州とテキサスA&M大学(ともにケイロン社の持分所有者)と、ケイロン社の持分譲渡に関する契約を行なっています。FDBUは、富士フィルムの子会社のバイオ医薬品CMOであり、今後は、この持分を100%にまで持っていく方針です。このケイロン社買収完了およびFDBTのスタートに際してのセレモニーは、アメリカ現地時間の2014年12月18日にテキサス州にて執り行われ、テキサス州知事も出席するなど、盛大に行なわれました。

FDBTについて

FDBTは、バイオセーフティーレベル「3」まで対応可能な、商用の生産設備として世界トップレベルの高度な封じ込め技術を保有している為、安全かつ安定的に抗ウイルスワクチンの製造が可能です。現在ワクチン製造が望まれている、エボラウイルスや新型インフルエンザウイルス、炭疽菌などのワクチン製造も行えます。また、この技術を可動式小型クリーンルームにも応用し、多種多様なウイルスに対するワクチンを同時並行で製造することが可能です。さらに、ワクチンだけではなく様々なバイオ医薬品製造も行えるクリーンルームなので、多品種を少量ずつ生産するといったニーズにも応えられる、次世代のバイオ医薬品生産施設となることが期待されます。

富士フィルムについて

2011年にメルク・アンド・カンパニーからバイオ医薬品CMOを2社買収することでバイオ医薬品CMO事業に参入しました。この2社に関しては、FDBUおよびFDBK(フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ・UK)として、業務提携先の三菱商事とともに、その事業体製の強化を図ってきました。これら2社に、今回新たにスタートしたFDBTを加え、富士フィルムはバイオ医薬品の事業をさらに拡大していく見込みです。