エーザイが中間決算を発表

2014年10月30日、エーザイ(エーザイ株式会社)の内藤晴夫社長は平成27年3月期第2四半期決算を発表しました。累計期間は2014年4月1日〜2014年9月30日で、業績は軒並み大幅減少となっています。業績内訳は、売上収益が前年同期比11.6%減、営業利益が59.8%減、税引前四半期利益が61.9%減、四半期利益が65.5%減です。この結果を受け、内藤社長は「ふがいない実績で終わった。」「申し訳ない」と語り、今後は国内医薬品事業の復活を成し遂げることで挽回を図ることを誓いました。

業績悪化の原因:ジェネリック医薬品との競合激化

今期、エーザイがグローバルブランド育成に向けて投資を積極的に行ってきた抗がん剤「ハラヴェン」や抗てんかん剤「Fycompa」、肥満治療薬「Belviq」の売り上げ収益は大幅に増加し、またアジアなどの成長セグメントでの売り上げの伸びも収益アップに貢献しました。しかしそれ以上に、アメリカにおけるプロトンポンプ阻害剤「アシフェックス(パリフェット)」の独占販売期間満了に伴う収益減少と日本における薬価改定やジェネリック医薬品の浸透に伴う競争激化による収益減少が大きく、収益の増加額に対する減少額はおよそ4倍以上にもなりました。その結果、前年同期と比べて354億円もの収益減少という結果を招いた模様です。

エーザイの次の一手は「アリセプト」

エーザイは、2014年9月に日本で、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト(ドネペジル)」のレビー小体型認知症に関する承認を取得しています。アリセプトは、レビー小体型認知症に効果を示す世界初の薬剤ということで、現在非常に注目を集めている薬剤です。エーザイが自社で行ったアンケートによると、アリセプトの説明を受けた医師のおよそ4割が今後の治療での処方を前向きに検討しており、承認後1ヶ月という短期間でアリセプトを新規採用した施設は357施設にも上り、16,000人以上に処方が開始されていることが分かっています。これを受け、エーザイはレビー小体型認知症とアルツハイマーの2種類の認知症に効果を示すアリセプトを日本国内により早く浸透させ、アリセプトのリバイバルを狙います。これにより、落ち込んだ日本での収益を伸ばし、全体収益の増加に寄与させる模様です。