武田薬品が係争中のコルクリス錠AGの販売契約、類似品に対抗か

2015年1月13日に武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、米国イリノイ州にある子会社武田ファーマシューティカルズUSA Inc.(以下「TPUSA社」)と米国オハイオ州のPrasco Laboratories(以下「Prasco社」)が、米国現地時間2015年1月12日にコルヒチン錠(コルクリス錠のオーソライズド・ジェネリック)の米国での供給・販売に関する契約を締結したことを発表しました。コルクリス錠はTPUSA社の痛風治療剤で、米国で初の単一成分経口コルヒチン製剤としてFDA(米国食品医薬品局)から承認され、2009年に発売されて以来、武田薬品の痛風治療ポートフォリオの一つとなっているものです。このコルクリス錠に係りTPUSA社は、Hikma Pharmaceuticals(以下「Hikma社」)とFDAを訴訟しており、今後も争っていく見込みとなっています。これは、コルクリス錠はTPUSA社が販売し2028・2029年まで複数の特許により保護されているにも関わらず、Hikma社がコルヒチン製剤の販売を行なったことおよび、FDAがこの発売を認めたことによるものです。これを受け、今回の契約締結によって自社のコルクリス錠のAGを投入することで、TPUSA社の類似品に対抗するという武田薬品の考えが予想されます。なお、コルヒチン錠は今週後半からPrasco社製品として、米国全土の薬局で販売開始される見込みです。

Prasco社代表のコメント

CEOであるChris Arington氏は、今回の契約締結に関し、このAG発売によってコルクリス錠と治療上同レベルの治療オプションによる痛風治療・予防を患者および医療関係者が取り組めるようになると述べました。また、事業開発部シニアバイスプレジデントのJonathan Lapps氏は、痛風治療剤のマーケットリーダーである武田薬品と契約締結を行なったことに関し、コルクリスAGを幅広い人々に届けることが可能となり、嬉しく思うと述べました。

TPUSA社代表のコメント

社長のDouglas Cole氏は、自社の医薬品が安全かつ有効で高品質であることを強調し、自社のコルクリス錠と同一基準で生産したコルヒチン錠を、今回の契約締結によって供給販売することで、多くの患者に有効な痛風治療剤が行き渡ると述べています。これは、現在訴訟中のHikma社のコルヒチン製剤販売を受けてのコメントと推測されます。
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