武田薬品がグローバル生産体制の取組みを発表

2014年11月27日に武田薬品工業株式会社は、グローバルな生産体制最適化に向け、大阪市淀川区にある大阪工場を「リュープリン」特化の専用サイトとすることを発表しました。「リューブリン」は、LH-RH製剤とも言われ、前立腺癌や子宮筋腫などの性ホルモンによって引き起こされる癌の抗癌注射剤で、2013年度の世界売上高実績が1200億円を超える武田薬品の主力製品の一つでもあります。現在大阪工場で行なっている固形製剤の製造は、山口県光市にある光工場および、ドイツのブランデンブルク州にあるオラニエンブルク工場にて行なわれる模様です。このグローバル生産体制は2018年度中に完成目標で、大阪工場では「リューブリン」に特化した生産を、光工場では多種多様な製品の生産拡大を、オラニエンブルク工場では海外向け製品の生産拡大を行ないます。この取組み完了により、年間コストが20億円ほど削減でき、生産性は30%も改善する見込みです。また、今回の取組みにあたって、光工場におよそ90億円が、オラニエンブルク工場には必要に応じた金額が、設備投資に当てられています。尚、この取組みが武田薬品の2015年3月期連結業績予想に与える影響は無いとしています。

製薬本部長の三輪哲生氏が語る

三輪氏は、今回の取組みによって武田薬品のグローバルオペレーションは、さらなる効率化と生産性向上を実現できるとし、武田薬品の高品質な医薬品が、世界中の患者と医療関係者の元へより早く届くようになるように、製造・供給体制のさらなる強化を目指していると述べています。また、武田薬品について、自社の医薬品を必要としている世界中の患者や医療関係者を第一に考える組織となることで、グローバルな変化や競争に適応し勝ち抜ける企業に成長するとしています。

各工場の詳細について

大阪工場は1915年に敷地面積16haに開設され、医薬品製剤を主に製造してきました。主な製造医薬品には、「アクトス」や「アジルバ」、「EDARBI」「タケプロン」「リュープリン」などがあります。また、光工場は1946年に敷地面積およそ97haに開設され、医薬品原薬、医薬品製剤、生物学的製剤を主に製造してきました。医薬品原薬には「ブロプレス」や「リュープリン」などがあり、医薬品製剤には「リュープリン」のほか「ランピオンパック」などが、生物学的製剤には「沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン」などがあります。さらに、オラニエンブルク工場は1885年に敷地面積15haに開設され、海外向け基幹工場の一つとしての役割を担っています。主に、医薬品製剤を製造しており、これには「PANTOPRAZOLE」などの145種類の固形製剤があります。