武田薬品が中毒治療薬「ホメピゾール」の国内発売を発表

2015年1月27日に武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、日本国内にてエチレングリコール・メタノール中毒用剤「ホメピゾール点滴静注1.5g『タケダ』」(一般名「ホメピゾール」)を発売したことを発表しました。海外で、エチレングリコール中毒やメタノール中毒の標準治療薬に用いられる、アルコール脱水素酵素阻害剤であるホメピゾールは、カナダのPaladin Labs Inc.(以下「Paladin社」)がカナダで販売しているものです。日本におけるホメピゾールの発売に向けて、武田薬品は2011年5月にPaladin社より国内における独占的開発・販売権を得る契約を締結し、2013年12月には厚生労働省へ製造販売承認申請を行い、2014年9月に承認取得を行なってきました。また、ホメピゾールの開発には、一般社団法人未承認薬等開発支援センターからの助成を受けており、厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」での検討結果を受けて、開発企業公募が行なわれていたものです。尚、武田薬品はホメピゾール発売後の一定期間、ホメピゾールの安全性や有効性についてのデータを取るとしており、投与される患者を対象として全例調査を行なう模様です。

武田薬品代表のコメント

取締役でジャパンファーマビジネスユニットプレジデントである岩?真人氏は、今回の発売は武田薬品が製薬企業として、未承認薬・適応外薬問題の解消という課題に取り組んだ結果であるとし、ホメピゾールによって日本の救命救急医療へ貢献すると共に、今後もさらなる医療ニーズへの対応を行なっていく所存を明らかにしています。

ホメピゾールについて

エチレングリコールやメタノールを摂取することで体内に生じる有機酸が、代謝性アシドーシスをひき起こし発症する、エチレングリコール中毒やメタノール中毒に効能を示すアルコール脱水素酵素阻害剤がホメピゾールです。その用法は、12時間ごとに30分間以上かけて点滴静注により投与を行い、その用量は通常は初回15mg/kg、2〜5回目は10mg/kg、6回目以降は15mg/kgとしています。薬価は137,893円です。また、エチレングリコール中毒やメタノール中毒患者は日本に1年間あたり数名から数十名ほどいると推定されています。