【エーザイ】オーストラリアで抗がん剤「ハラヴェン」を初めて自社販売

2014年10月1日、エーザイ株式会社のオーストラリア医薬品販売会社であるエーザイ・オーストラリア(所在地メルボルン)が、抗がん剤「ハラヴェン」の販売を開始しました。このハラヴェンが、エーザイがオーストラリアにおいて初めて自社販売を行う製品です。2012年9月7日に「アントラサイクリン系及びタキサン系抗がん剤を含む少なくとも2種のがん化学療法による前治療歴のある局所進行性・転移性乳がん」への効能でオーストラリア保健・高齢化省の承認得たことをエーザイが発表してから、およそ2年間の歳月を経てのオーストラリア販売実現となりました。現在のオーストラリアにおいて、乳がん患者は約15万人とされており、毎年およそ1万5千人が新たな患者となっている状況です。ハラヴェンがオーストラリアで発売されることによって、より多くの後期転移性乳がん患者にハラヴェンを提供でき、多くの患者を救うことが出来るようになります。

2011年度から始まった中期戦略計画「はやぶさ」

エーザイでは、2011年度から中期戦略計画「はやぶさ」を遂行しています。これは、2015年度を最終年度としたエーザイの成長戦略の一環で、エーザイがグローバルトップティアになることをめざしています。これを踏まえて、グローバルトップ20カ国の全てに進出することを目標として掲げており、今回のオーストラリアへの進出もこの「はやぶさ」計画の一環です。特に、乳がん、卵巣がんなどのウィメンズ・オンコロジー(女性特有のがん)製品に特化して研究・販売を進めていく方針で、2015年度にウィメンズ・オンコロジー分野で世界トップ3、がん領域で世界トップ10入りを果たすことを計画しています。今回、オーストラリアで発売となったハラヴェンもウィメンズ・オンコロジー製品であり、この計画実現にさらに一歩近づきました。

「はやぶさ」に見る、エーザイの革新的な取り組み

グローバルトップティアになるにあたって、他にもてんかん領域でのグローバルトップ3入りを果たす、中枢神経領域におけるグローバルリーダーとなるなど、様々な計画がありますが、その中でも特に注目を浴びているのが、リンパ系フィラリア症治療薬「ジエチルカルバマジン」約22億錠の無料提供です。グローバルな問題である顧みられない熱帯病の制圧に、日本の製薬企業として初めてWHOと産官パートナーシップを組み、世界的な注目を浴びました。