日本医師会定例会見 政府専門調査会報告に関し「納得できない」

2015年6月17日に日本医師会の定例会見が行なわれ、6月15日に政府が発表した2025年の医療機能別必要病床数推計結果などについて、日本医師会からの意見を明らかにしました。また、この定例記者会見では他にも、厚生労働省に対する医療事故調査など支援団体についての申し出や、アメリカ医師会年次総会の出席報告などについても述べられています。この定例記者会見を行なった日本医師会会長の横倉義武氏は、必要病床数の推計結果について「納得できない」とコメントしています。これは、政府の医療・介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会が発表した、団塊の世代が75歳以上となる高齢化ピークを迎える2025年度に必要とされる機能別の病床数について述べたものです。政府調査会では、機能別病床数とすることによって、現在存在する病床数よりも2025年度の病床数は削減できると発表しています。

日本医師会の必要病床数に対する意見

日本医師会は、この会見の中で、この推計結果は地域の事情を鑑みずに構想区域のデータをそのまま単純計算によって全国に当てはめて公表したとして、納得できないという意見を述べています。また、政府専門調査会の1次報告が公表される前の情報流出により、「10年後の病床は1割減」などと報道され、地域医療現場や地域住民の不安をかきたてたことに関して、「遺憾である」と述べています。

日本医師会の専門調査会報告に対する意見

また、日本医師会は、政府の専門調査会の1次報告について、この報告は本来の設置目的を超えた行き過ぎたものであると述べ、医療や介護などの提供体制の改革などについても言及していると思われる具体的な箇所について、例を挙げています。日本医師会が専門調査会の報告に対して、本来の目的から外れた行き過ぎた言及などとして、挙げた項目には、「地域医療構想について、地域の実情の勘案に制限を設けたこと」、「都道府県知事の権限を強化させようとしたこと」、「退院を早めるなどの平均在院日数を短くしようとしていること」などについて、是正すべきではないかなどとコメントを述べました。