MSDが事業説明会を開催、事業の集中強化などの方針語る

2015年3月5日にMSD株式会社(以下「MSD」)は、都内で14年度の業績発表会および事業説明会を開催しました。この説明会で、評判・成長・人財の項目において、10カ年戦略計画は順調に進行しているとしました。この評判・成長・人財という項目は、「最も優れたヘルスケア企業」を目標として設定されたものです。これらを踏まえ、2015年はMSD発足から5年という節目を迎えることもあり、MSDは成長の項目に注力する模様です。特に、「事業の集中強化」「科学とビジネスにおけるイノベーションの推進」「市場での実行」の3点を強化するとのことです。

「事業の集中強化」および「市場での実行」についての戦略

MSDでは、今後、糖尿病・ワクチン・がん・新製品という領域を重点的に集中強化していく見込みです。糖尿病に関しては、糖尿病治療への多角的な解決策を提示するべく、治療薬提供だけではなく、エビデンス構築、MRの知識強化、患者や医療従事者に向けた情報の発信などを行なっていく方針です。また、ワクチン領域については、2014年10月より定期接種が開始されている「ニューモバックスNP」(成人用肺炎球菌ワクチン)が多大な成果を上げていることについて述べ、HPVワクチン接種の積極勧奨が2013年6月より停止していることについて、積極勧奨の再開を強く要望していく姿勢を明らかにしました。さらに、がん領域に関しては、腫瘍免疫治療薬「Pembrolizmab」の日本での開発を進めていくとしています。この「Pembrolizmab」は、現在、世界各国において30種以上のがん種で臨床試験を進めており、米国のFDAからは既に画期的治療薬指定を受けています。本剤は、米国で初めて抗PD-1抗体として承認されたものです。尚、新製品の領域では不眠症治療薬「ベルソムラ」の適正使用の推進および、市場の確立を行なう模様です。「ベルソムラ」は、2014年11月に世界で初めて発売されたオレキシン受容体拮抗薬です。

「科学とビジネスにおけるイノベーションの推進」についての戦略

MSDは今後「科学とビジネスにおけるイノベーションの推進」として、科学の分野に関しては、日本の医療ニーズに応えるパイプライン作りを、ビジネスの領域に関しては、医療従事者に対して国内外の最新医療情報の無償提供や、「イノベーション・ファンド」「イノベータ―・オブ・ザ・イヤー」などの社内外でのイノベーション推進を行なっていく模様です。
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