中医協が選定療養の見直し案で、医療関係者や国民から意見募集

2015年1月28日に厚生労働省専用第15・16会議室にて第290回中央社会保険医療協議会総会が開催され、「臨床検査の保険適用」「歯科用貴金属価格の随時改定」「先進医療の実績報告」「導入すべき選定療養事例の把握方法構築」「次期診療報酬改定に向けた検討」について議論がなされました。この中で、「導入すべき選定療養事例の把握方法構築」では、保険外併用療養費制度における「選定療養」に導入する必要がある事例を調査するべく、この事例の把握システムを構築するための方針案の議論を行ないました。この議論の中で、選定療養に加えるべき事例を、定期的に医療関係者や国民から募集するとともに、現行の選定療養の類型に関する意見も求めることとしました。意見を求める医療関係者については、外科系学会社会保険委員会連合や内科系学会社会保険連合、日本歯科医学会を挙げ、各学会に提案や意見を依頼すると同時に、医療関係団体からの提案や意見を募集するとしました。また、国民からの提案や意見については、厚生労働省のホームページにて募集する模様です。提案の募集は今年3月から開始する見込みで、4月以降より、集まった提案の結果を踏まえた上で、中医協で議論が行なわれる見通しです。

保険外併用療養費制度について

保険外併用療養費制度とは、保険診療との併用が認められている療養のことで、その中には、保険導入の為の評価を必要とする「評価療養」と、保険導入を前提としない「選定療養」があります。この制度が適用される場合の医療費は、保険適用部分には医療保険として保険外併用療養費が給付され、保険適用外部分は患者から自由に料金を徴収できる仕組みとなっています。評価療養には、先進医療や医薬品などの治験に係る診療、薬事法承認後かつ保険収載前の医薬品などの使用、などが挙げられ、選定療養には、差額ベッドや歯科の金合金等、時間外診療、大病院の初診などが挙げられます。また、選定療養を患者が受ける場合、保険適用外となる上乗せ料金について、現時点では10パターンの料金徴収要件などが定められています。

選定療養見直しの経緯

今回、選定療養の見直し議論を行なう運びとなったのは、2014年6月24日に閣議決定した「日本再興戦略」改訂2014において、選定療養の対象の拡充を含む見直しを行なうシステムを構築することとされたためです。「日本再興戦略」改訂2014では、年度内に、定期的に学会などを通じて選定療養に加える事例を把握するシステムを構築するとされています。
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