エーザイと英ベンチャーが提携、遺伝子解析技術を新薬開発に利用

2015年4月13日にエーザイ株式会社(以下「エーザイ」)は、英国のベンチャー企業であるゲノミクス社と契約を締結したことを発表しました。今回の契約は、ゲノム解析会社であるゲノミクス社が持つ大規模な多表現型遺伝子データベースを、エーザイの新薬開発のために利用するもので、エーザイプロダクトクリエーションシステムズのチーフクリニカルオフィサーのもとに新たに置かれることとなったIntegrated Human Genomics(以下「IHGx」) Research Unitとゲノミクス社が連携する模様です。具体的には、新薬開発時に必要となる、ターゲット選択やターゲット評価、適応症の選択などに、ゲノミクス社の大規模遺伝子データの分析技術を利用します。この契約は、両社の医薬品開発に対する考え、すなわち、ゲノム学・遺伝子学が新たに有効な医薬品を創製するカギとなるという考えが一致したことが、大きく関わっている様子で、両社の代表のコメントからもお互いの強みを生かすことで素晴らしい新薬を開発できるという期待を明らかにしています。

両社の代表コメント

エーザイのIHGxリサーチユニット長のNadeem Sarwar博士は、今回の遺伝子データ分析等における世界的権威が創設したゲノミクス社との契約締結を喜ぶと共に、この契約によって得られる遺伝学的知識を活かしたより有効な新薬開発を行ないたいと抱負を述べています。また、ゲノミクス社の創設者でオックスフォード大学教授のPeter Donnelly氏は大規模遺伝子の解析データが、今回の契約における医薬品開発に、新たな付加価値を与えるだろうと述べました。そして、ゲノミクス社CEOのJohn Colenutt氏は、研究開発型の製薬企業として世界のリーディングカンパニーでもあるエーザイとの共同研究を、現在最もホットな研究分野でもある遺伝子分析領域において行なうことで、これまでの医薬品に新しい前向きな変化を与えられるのではとの期待を露にしました。

ゲノミクス社について

ゲノミクス社は、Peter Donnelly教授とGil McVean教授がオックスフォード大学から独立する形で創設した会社で、大規模な遺伝子配列データベースの分析とデータ探索における専門的な知識が強みです。エーザイ以外の製薬会社とも提携しており、医薬品開発に遺伝子分析を利用するベネフィットを提供しています。