富士フイルムが米国iPSリーディングカンパニー買収、再生医療事業を拡大

2015年3月30日に富士フイルムホールディングス株式会社(以下「富士フイルム」)は、セルラー・ダイナミクス・インターナショナル(以下「CDI社」)を買収することを発表しました。CDI社は、iPS細胞の開発や製造を行なう米国ウィスコンシン州のバイオベンチャー企業で、質の良いiPS細胞を安定的に大量生産する技術を持っています。多くの大手製薬企業や先端研究機関などとの契約を数多く結んでおり、米国におけるiPS細胞供給ビジネスを積極的に行なっている企業でもあります。

今回の買収について

この買収を行なうにあたり、富士フィルムは米国子会社(フジフィルム・ホールディングス・アメリカ・コーポレーション)の完全子会社として、SPC(買収目的子会社)をCDI社の本社がある米国ウィスコンシン州に設立しています。この公開買い付けが終われば、SPCはCDI社に吸収合併され、SPCを含むCDI社は富士フィルムの連結子会社となります。今回の買収にあたり、富士フィルムはCDI社の発行済普通株式を1株16.5米ドルにて全て取得し、総額およそ3億700万米ドルを支払ってCDI社を連結子会社とします。この株式買い付けは、米国現地時間2015年3月30日の翌日より5営業日以内に開始され、20営業日以内に終了する見込みです。尚、場合によっては、この買い付け期間が延長することもあるとしています。

買収に係る富士フィルムの見解と今後の見通し

富士フィルムは、この買収は友好的なものであったとし、両社の取締役会でも全会一致の承認であったこと、CDI社は今後もこれまでの拠点にて事業の継続を行なうことを明らかにしています。これまでに、細胞増殖に必要な足場として、リコンビナントペプチドを開発し、日本における再生医療製品の上市を行なっている株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングを買収してきた富士フィルムは、今回のCDI社買収によって、さらに再生医療事業の拡大を図る見込みで、CDI社が得意とするiPS細胞を使った創訳支援分野にも参入する見通しです。
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