厚労省 子供の薬誤飲事故防止策について、CR容器導入には多角的検討が必要

2015年5月12日に厚生労働省にて27回医薬品・医療機器等対策部会が開催され、子供による医薬品の誤飲事故防止などについて議論が交わされました。この会議の中で、消費者安全調査委員会(以下「調査委員会」)による子供の医薬品誤飲事故の消費者安全法代31条第3項に基づく経過報告が提示され、子供による医薬品誤飲事故の現状および再発防止策についての調査結果が明らかになりました。また、調査委員会から厚生労働大臣および消費者庁長官への意見も提示されました。この件に関する調査委員会の意見は、子供の医薬品誤飲事故再発防止に向けて医薬品包装容器などの製品面の課題をメインに引き続きの調査を行なうものの、消費者へのリスクなどの周知を徹底することを厚生労働省および地方自治体に求めるというものです。また、医薬品包装容器について、子供が開封しにくいチャイルドレジスタンス容器を導入することに関しては、開発および普及などの対策が必要としながらも、従来のPTP包装と比較すると薬剤が取り出しにくいことから、本来使用する患者が高齢者などであった場合に服用アドヒアランスが低下する恐れがあるとして、これらのバランスが課題と見て引き続きの検討を行なっていくとしています。

子供の医薬品誤飲事故について

中毒情報センターによると、2006年以降、5歳以下の子供による医薬品の誤飲事故件数は増加傾向にあり、2012年に中毒情報センターが調べたこうした事故のうち、誤飲後に何らかの症状が認められたものは869件にも上っています。また、厚生労働省の「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」によると、子供の誤飲事故の全件数のうち、たばこに次いで医薬品等の誤飲が見られます。

子供の医薬品誤飲事故防止策について

子供による医薬品誤飲事故が増える中、これを防止するために過去にも様々な取組みが行なわれてきました。その中には、厚生労働省による「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」、「医薬品等の誤飲防止対策の徹底について」、「母子保健事業のための事故防止指導マニュアル」や、消費者庁による「子ども安全メール」、中毒情報センターによる「大変危険です。子どもの誤飲!!」リーフレットなどがあります。ただし、こうした取組みが行なわれているにも関わらず、事故件数は増加傾向にあるため、安全調査委員会では、保護者への注意喚起や啓発活動を様々な機会や媒体を活用して積極的に継続して行なっていくことが重要と見ています。また、事故例などを紹介し、具体的な注意喚起を行なうことが効果的としています。