日本医師会が一般検査​薬についての見解を発​表

2014年9月3日、日本医師会は「一般用検査薬についての日本医師会の見解」との文書を公開しました。 これは、医師ら(日本医師会会員から無作為に抽出された5,600人あまり)が薬局などで行える一般用検査薬の安全性に ついて、どのように考えているのかを示したものです。 この文書の中で、医師らは、比較的安全性の高い”尿”を用いた一般用検査薬でも、危険性が無いわけではなく、さらに自己 判断により病気の早期発見が遅れる可能性があることを示唆しています。 また、一般用検査薬は医師の指導の下、使われるべきであり、一般用検査薬使用の拡大よりもまずは生活習慣の改善を促すべきであ るとの見解が示されていました。

一般用検査薬とは

患者本人が医療従事者の助けなしに、尿や便、血液などを採取して検査できるものを言います。薬局などで入手もしく は検査をすることができるため、非常に手軽です。 病院に行くほどではないけれど、糖尿や血糖値などを知りたい場合にはとても役立ちます。実は、この一般用検査薬で血液検 査まで自由に行えるようになったのは、2014年4月からです。薬局などの施設において、徹底した管理の下、最後は「患 者の自己責任で」血液検査が可能になったのです。ただしこの血液検査では、薬剤師はその結果について何も助言してはいけ ないため、結局はその結果を元に医師に相談する必要があります。また、8割以上の医師がこの検査自体の安全性は低いとし ており、薬局にかかる制限や負担なども大きいことから、一般用検査薬の使用拡大については疑問の声も多いのが現状です。

医師たちが考える一般用検査薬のメリット・デメリットと は?

メリット:手軽な為、病気の早期発見につながり易く、医療費の軽減が考えられます。 デメリット:自己判断や検査ミスにより病気の発見が遅れ、結果として医療費負担が増える可能性があります。また、検 査自体に危険性もあります。

医師らによる正しい一般用検査薬のあり方とは?

医療は営利目的で行われてはならず、医療と診断は必ず医師の下で行われるべきです。そこで、一般用検査薬は医師の 指導の下で使うこと、一般用検査薬の結果の自己判断はとても危険であることを正しく理解すること、医師の元で 行われる健康診断を上手に使い生活習慣の改善を第一にすることなどが、一般用検査薬のあり方とされています。また、セル フケアから医療機関への上手な橋渡しが重要と考えられており、一般用検査薬を用いた後にどのように診察の機会を得るかを 明確にするべきです。

まとめ

まだまだ問題のある一般用検査薬ですが、もちろん上記のようにメリットはあります。 医療機関を上手に組み合わせて使うことで、最善のセルフメディケーションが可能になるでしょう。