事業譲渡によるM&A

調剤薬局は、将来性のある事業です。それは、日本が超高齢化社会を迎えることに起因しています。高齢者が増えることによって、医療費が増加します。それに伴って、調剤薬局の利用も増加します。その現在の市場規模は、5兆円と言われています。しかし、3年後には6兆円に急成長する見込みです。しかし、薬局同士の競争激化によって利益の確保が難しくなっています。病院などに近くて立地のよい薬局と、医療機関から少し離れた場所にある薬局では経営状態に大差がついています。よって、個人店舗は経営が立ち行かなくなるケースが大いにあります。複数店舗を経営する際は、店舗ごとの売り上げに大幅な利益差が発生しています。そして、その幅は埋めにくいものとなっています。不採算店舗は、経営を圧迫する要因です。さらに、薬剤師の確保も困難になっています。薬科大学が6年制に改変され、薬学部を新設する大学が増えたことで今後薬剤師の数は増加すると予想されております。しかしながら、それに伴って薬剤師の地域偏在が問題となり、これは地方地域の薬局では深刻な問題です。そこで、事業譲渡による調剤薬局のM&Aが注目されています。

事業譲渡による調剤薬局のM&Aには、多くのメリットがあります。売り手のメリットは、従業員の雇用を確保できます。経営のプロが経営を手掛けるゆえ、採算の合わない店舗を閉鎖することなく立て直しす。ゆえに、余剰人員の解雇が必要ありません。そして、かねてからの利用者に不便をかけません。そして、力のある会社の傘下に加わることによって安定的な経営を確保できます。その結果、借入金や個人保証から解放されます。さらに、人員が確保されるので後継者問題も解消します。買い手のメリットは、ネットワークを通じて薬剤師を確保できます。立地についても、多くの有益な情報を集められるようになります。ゆえに、条件のいい土地を購入しやすくなります。もちろん、事業拡大による利益も見込めます。近年では、調剤薬局のM&Aを専門に扱う業者も現れています。

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